TROIS

観劇後に気合があったときだけ書きます

ミュージカル

雪組公演 ミュージカル・シンフォニア 『f f f -フォルティッシッシモ-』 ~歓喜に歌え!~ 雑感①

雪組公演 ミュージカル・シンフォニア 『f f f -フォルティッシッシモ-』 ~歓喜に歌え!~ 雑感① ーーーーネタバレがない感想ここからーーーー <本作品をおすすめしたい人> ・面白いお芝居が見たい ・エモいオープニングが見たい ・宝塚の座付き作家は…

宝塚 ミュージカル『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』一幕ラストについて

ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)一幕ラストの話をします。 一幕ラストは何度見てもつらい。 つらいの内訳のひとつは、ヌードルスの慟哭があまりにも直接的に伝わってくること。どういう事実への嘆きか、具体的な彼の…

宝塚雪組 ブロードウェイ・ミュージカル 『20世紀号に乗って』

20世紀号の好きなところを答え合わせする会場のうちのひとつはこちら! シャンパンが流れる小川よりもロールスロイスよりも豪華で、何もかも最高にグレイトなミュージカルが終わってしまいました。 なんて素敵でなんて素晴らしい瞬間に立ち会えているのかし…

ミュージカル『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』

前情報から勝手にあれこれ想像して気後れして、あまりにも楽間際にチケットを取ったのをめちゃめちゃに後悔しています。その場に足を運んで自分の目で確かめないと、自分の心がどう動くかはわからないのが舞台! 舞台上にぼこぼこと空いた穴の中に埋まりこん…

ミュージカル『FUN HOME ファン・ホーム』を観てぐるぐる考えた話 (2018.2.16追記)

舞台自体の感想というか、観てぐるぐると考えた話です。 レズビアンの漫画家である娘とゲイの父親の話。外面は取り繕いながらも内側に複雑な事情を抱えた家族の話。夫に浮気され続けていた妻の話。自分の価値観を押しつけようとする父と、そんな父に影響され…

雪組公演 『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』おかわり

最終的に、いますべてのものに感謝のポーズ、という気持ちになった作品の感想。 ムラ初日に観劇した時はうーんこの作品どうかなはまらないかもなと思っていたのに、ムラ楽を観たときは(3回目にして)このあと東京公演があるなんて信じられないくらいしみじ…

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』の感想、あるいはジャーヴィーぼっちゃま観察記録

どこにいても持ち続けよう、ダディ・ロング・レッグズを心に。 初見は変更点にあれほどまでにぶつくさ言っていたくせに、観劇毎に心を傾けていって、結局「有罪!」と両手を挙げての降参です。 まずいうまでもなく物語が好きです。照明が舞台に落とす陰影の…

宝塚雪組『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』(2018.1.12追記)

史実はともかくポスターを見て持ったイメージはリアルに胸板が厚そうな世界のスーパーダーリン。のぞみさんちょっと1/2くらいタオルじゃない大丈夫?!と肩を揺さぶっても一見、びくともしなさそうな包容力。そんな力強さから勝手に組織を能動的にぐいぐいと…

6/11『エリザベート』を観て

2011年の東宝版ロミジュリ初演以来、小池先生(の演出)に翻弄されている身です、とはじめたら身の上相談のようになってしまった。2012年で岡田さんのフランツに落ちた東宝版、マイ初見エリザでは、この作品をハプスブルク家の物語と思い、トートを基本的に…

12/6マチネ、11ソワレ、18ソワレ、20ソワレ、23マチネ、24 ミュージカル『モーツァルト!』

毎回思ったことが違ったのに、ひとつひとつまとめないで溜めておいたせいで、なんだか頭の中で全部いっしょくたにごたまぜになってしまったようなそうでないような。11ソワレの育ヴォルフ一回を除いて、全部芳雄ヴォルフ。前回の感想のようにヴォルフガンク…

11/28ソワレ、30ソワレ『ALTAR BOYZ』

日比谷と歌舞伎町で二兎を追いかけているせいで、12月前から気分は師走だったのですが、なんととうとう本番がやってきてしまいました。\ひえー怖っ!/ダブルトリプルクワトロキャストでいろいろな組み合わせがあるよ、というミュージカルでなくて、ひとか…

11/8、11マチネ、25ソワレ ミュージカル『モーツァルト!』

思い返せば2010年、私がALTAR BOYZに出会った秋、小野田くんがアンサンブルさんとして出演している、モーツァルト!というミュージカルがあるらしいよ、というのがあの作品の名前を知った最初でした。しかし当時は、ていこくげきじょう?なんだか敷居が高そ…

11/25マチネ『ALTAR BOYZ』REGEND

2012年の総括に、アルターとスリルミーとエリザベートが同じ年だったなんて信じられない!というようなことを書いたのですが、当時の私に2014年の11月の現状を伝えたら泡を噴いて倒れるでしょう。まさかまさかそれにM!が加わって、それぞれが公演期間の頭だ…

宝塚版『エリザベート』について

エリザベートって何なんだろ、と思いながらあてのない旅を続けている気持ちです。前回はフランツに心を寄せていたので、物語の枠の中でくるくると踊るひとたちの視点で話を理解していたつもりになっていたけれど、たぶんその見方だと劇中劇部分に重きを置き…

9/18、21 ミュージカル『シェルブールの雨傘』

一回目の観劇で思いがけずずぶずぶとのめりこんでしまって味わいつくしたような気持ちになったので、複数回見るのはどうなのかなというのと、クリエ楽の日は前日ムラでエリザからの、という強行スケジュールで、こんなもったいない見方をしては!と身構えて…

9/2 ミュージカル『シェルブールの雨傘』

『シェルブールの雨傘』を見てきました。背景のぼわぼわした輪郭ややさしい色づかい、しとしとと銀色の雨がいつも降り注いでいるところ、暗転時に時折流れる郷愁をそそるオルゴールのようなメインテーマの音色、舞台上にいくつも置かれたくるりと回るまある…

6/24ソワレ シスターアクト

元気をたくさんもらって帰ってきた気持ちに。 どん底に突き落とされたり、選ばれるひとの孤独だったり、苦しみぬいて生きるひとを描いた暗い作品のほうにどちらかというとより心惹かれるたちだと思っていたのですが、シスターアクトみたいに生きることをまぶ…

3/11ソワレ ダディ・ロング・レッグズ

2012年、芳雄さんご出演作のなかで、ひとつだけ見逃してしまったもの。友人からおすすめされていたのもあり、再演決定時からとても楽しみにしていたこちらの作品、念願かなっての観劇でした。まだ2014年が始まって3か月ですが、すでに今年のマイベスト舞台に…

2013年の観劇記録

本年もよろしくお願いいたします。 三が日から昨年を振り返りつつ、まじめに付けたら思っていたより多くてひっそりと冷や汗をかいています。 観劇関連では宝塚と歌舞伎にお招きいただけて、新たな世界に出会いました。 観た舞台の題名書き出してゆくだけで劇…

7〜8月観劇その1

とてもいまさらながらに。 インプット>>>アウトプットになっております……。 あとでひっそりつけ足す予定 ○ベルサイユのばら フェルゼン編 7/9(火) ちがうよ!って教えてもらってたのにやっぱり池田先生画のフェルゼン肖像画がバーンと階段上に据えられ…

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』 9/7マチネ、9/21ソワレ

観てきました。 このブログを始めるきっかけになった作品です。 2011年のヴェローナの彼らが本当に大好きだったので、再演のキャストが発表になった際は、このひとたちがこの作品に!という驚きと楽しみと、ああ私がとても好きだったマーキューシオの彼の続…

8/29『テン・ミリオン・マイルズ』

当機はまもなく世界の掃き溜めから離陸いたします! 下記記事では、モリーとデュエインにきつめなことを言っていたのですが、記事を書いてから観た4回目にして初めて、モリーの気持ちがすっと入ってきて、おのれの読解力のなさを思い知ることになりました。 …

8/24マチネ、27、28『テン・ミリオン・マイルズ』

テンミリオンマイルズ観劇期間です。岡田さんきっかけで劇場に足を運んでいるこの作品ですが、なんだかあまり遠い人たちの話に思えないせいか、観終わった後、いつも以上にじぶんの実生活を振り返って、色んな事を考えてしまっています。 盛り上がるところも…

8/1 ソワレ 星組『ロミオ&ジュリエット』Bパターン

あの通いに通い詰めた2011年10月ぶりに、『ロミオ&ジュリエット』の宝塚版を見てきました。 宝塚のRJは映像で星組初演、雪組と観てはいたので、死だけでなく愛という役どころが存在すること、ジュリエットと父親の血のつながりがない、という設定はないこと…

5〜6月観劇その2

インプットばかりでアウトプットが追いついていない! 絶賛宝塚BOYS期間ですが、その直後には花組大劇場、岡田さん主演舞台が控えています。 層が被っているようで被っていない演目だし、役者さんにしぼると更に、な気がします。 無事かけぬけたい夏休み。 …

5〜6月観劇その1

花組BASARA千穐楽おめでとうございました! 花組オーシャンズ11で力尽きたと思いきや、しっかり色々観ておりました。 6月後半怒涛の連日観劇を終えて、しばしの休息期間です。 ブッダ 5/8ソワレ あの分量の原作を2時間弱にまとめるのはやはりむずかしいのか…

2013年に入ってから観たもの 

ウィトくんのおかげかせいか、現在言葉にとどめておきたい週間です。 語り得ないものが語る、場合もあるので全部が全部言葉に押し込めるべきではないと思いつつ。 1/26(土)『組曲虐殺』 今年初の遠征はこれでした。昨年末に観た時とはまたいろいろ変わって…

2013.3 ミュージカル『スリル・ミー』その2

観劇日: 3/22 14:00(良知小西楽)/3/23 15:30(柿澤松下楽) エリザ岡田フランツ楽直後のような気持ちに襲われていて、半年にいっぺんこんな気持ちになる舞台にこれからも出会えるならしあわせだしたいへんだろうなと思います。 いっときしか存在しないう…

2013.3 ミュージカル『スリル・ミー』

観劇日: 3/17 12:00/3/19 14:00、19:30/3/20 19:00 (すべて良知小西ペア。かきまつは楽日観劇予定) 何度目かのスリル・ミー強化週間です。 私は他の方がどういう感想を持っているのかすごく気になるタイプなので、随時検索してはふむふむとじっくり読ん…

ロックオペラ『モーツァルト』2/9 ソワレ、2/16 ソワレ

2月はモーツァルト2回(ミュージカル)、教授5回(ストプレ)、アトム1回(ミュージカル)と観ていたくせに感想を書けていませんでした。大分旬を過ぎてしまいましたがいまさらモーツァルトについて。 「ミュージカル」ではなく「ロックオペラ」というところ…