TROIS

観劇後に気合があったときだけ書きます

2013年の観劇記録


本年もよろしくお願いいたします。



三が日から昨年を振り返りつつ、まじめに付けたら思っていたより多くてひっそりと冷や汗をかいています。
観劇関連では宝塚と歌舞伎にお招きいただけて、新たな世界に出会いました。
観た舞台の題名書き出してゆくだけで劇場のにおいがまなかいに立ち上ってくるような心地、といいつつ月ごとに感想にもならないコメントを。

☆についてはまだ感想がしたためられていないもの。


1月・2
音のいない世界で(新国立劇場小劇場)/ストレートプレイ
組曲虐殺(市川市民会館)/ストレートプレイ

おや、と思ったら1月半ばから2月頭にかけてゲキシネ(ワカドクロ)に通い倒していた。
森山先生の舞台がいつか生で観たいです。


2月・8
ロックオペラモーツァルト』(シアターオーブ)/ミュージカル(2)
教授(シアターコクーン)/ストレートプレイ(5)
アトム(新宿文化センター)/ミュージカル

中村中さんが歌っていらした歌謡曲の数々、特に「アカシアの雨がやむとき」は今でも時々ふっと耳元に流れてくるような気持ちになる。

3月・6
スリル・ミー(銀河劇場)/ミュージカル(6)
遠からず再演を、と切に切に願う作品のひとつ。

4月・8
Theatre des Annales vol.2『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行“──およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない”という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語 り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』(こまばアゴラ)/ストレートプレイ(3)
その後のふたり(銀河劇場)/朗読劇
おのれナポレオン(プレイハウス)/ストレートプレイ
AUTRIBE(エッグ)/LIVE
花組 オーシャンズ11(東京宝塚劇場)/宝塚
レ・ミゼラブル(帝国劇場)/ミュージカル

ウィトくんとオーシャンズ11が同じ月だった奇跡。ウィトくんで言葉に紡いでいくことの大切さを知り、オーシャンズ11で新たな視点で「観る」ことの楽しさを知ったような、原点に立ち返ったような気持ちに。並べたときにもう真逆と言っても過言ではないけれど、2013年を振り返る上で、ぜったいに外せない2作品。

5月・7
花組 オーシャンズ11(東京宝塚劇場)/宝塚(2)
ブッダ(シアター1010)/ミュージカル
アジア温泉(新国立劇場中ホール)/ストレートプレイ
黒執事(赤坂ACTシアター)/ミュージカル
さよなら西湖くん(中目黒キンケロシアター)/ストレートプレイ
レ・ミゼラブル(帝国劇場)/ミュージカル

後から思えばオーシャンズに間に合っただけグッジョブ!と背をはたきたいレベル。
アジア温泉のラストでぶわっと立った鳥肌、あの感覚をぎゅっと抱き留めつつ。

6月・13
宙組 モンテ・クリスト伯/Amour de 99!!(東京宝塚劇場)/宝塚
アラビアの夜(新国立劇場小劇場)/朗読劇
戦国BASARA 真田幸村編(シアターオーブ)/宝塚(6)
ブロードウェイミュージカルライブ2013(国際フォーラムC)/コンサート
マグダライブ!(渋谷AX)/LIVE
レ・ミゼラブル(帝国劇場)/ミュージカル(3)

BASARAを観て、テニミュと宝塚の親和性について改めて考えたりしつつ、土日の予定の埋まり具合を正直に伝えたら、友人と一触即発ムードになった。観劇は計画的に。

7月・7
雪組 ベルサイユのバラ フェルゼン編(東京宝塚劇場)/宝塚
象(新国立劇場小劇場)/ストレートプレイ
☆クリエフェスティバル夏(シアタークリエ)/コンサート(3)
宝塚BOYS(シアタークリエ)/ストレートプレイ(2)

新生BOYSを、そして初めて宝塚BOYSを生で観ることができて本当にうれしかった。

8月・15
星組 ロミオ&ジュリエット Bパターン(東京宝塚劇場)/宝塚(2)
春琴(世田谷パブリックシアター)/ストレートプレイ
宝塚BOYS(シアタークリエ)/ストレートプレイ(2)
花組 愛と革命の詩/Mr.Swing!(宝塚大劇場)/宝塚(3)
二都物語(帝国劇場)/ミュージカル(2)
10MILLION MILES(新国立劇場小劇場)/ミュージカル(5)

何度計算してもこの数字なのでもしかしたら8月は分身していたのかもしれない。
そして個人的に二都物語は今見たらハンカチを口の中に押し込む必要があると思う。
10MMは別世界ではなく、自分の日常と地続きである場所を、そっと指し示してくれるような得がたい作品だった。

9月・12
10MILLION MILES(新国立劇場小劇場)/ミュージカル
花組 愛と革命の詩/Mr.Swing!(宝塚大劇場)/宝塚(2)
ロミオ&ジュリエット再演(シアターオーブ)/ミュージカル(2)
☆OSK歌劇団(三越劇場)/ショー
月組 ルパン/ファンタスティックエナジー(東京宝塚劇場)/宝塚
☆ロコへのバラード再演(東京グローブ座)/ショー(2)
アタックNO.1(青山劇場)/ストレートプレイ
陰陽師(歌舞伎座)/歌舞伎
プルーフ/証明(下北沢)/ストレートプレイ

8月に続いて分身していたかもしれない。ロミジュリでゆうたくんロミオと初めて、そしてりなちゃんのジュリエットと再び出会えたことをぎゅっと抱きしめつつ、叶うならばもっと観たかったなあと、今でも後悔を持って思い返してしまう。
OSKがめためた楽しかったのは、宝塚でショーを読み解く文法を学べたからで、陰陽師が楽しかったのは新感線の楽しみ方を知ったから。
プルーフの衝撃を何にたとえよう。

10月・13
☆ヴォイツェク(赤坂ACTシアター)/音楽劇
花組 愛と革命の詩/Mr.Swing!(東京宝塚劇場)/宝塚(10)
☆イーハトーボの劇列車(紀伊国屋ホール)/ストレートプレイ
星組 日の当たる方へ(東京青年館)/宝塚

ヴォイツェクで白井×松井ペア!とわくわくしていたら内側と外側がくるっとひっくりかえされそうになり、イーハトーボで作品ももちろん、芳雄さんの魅力を改めて思い知らされることに。

11月・9
花組 愛と革命の詩/Mr.Swing!(東京宝塚劇場)/宝塚(7)
レミゼラブル(帝国劇場)/ミュージカル
ピグマリオン(新国立劇場中ホール)/ストレートプレイ

宝塚を、花組を、望海さんを知ることができてほんとうによかったなあと一区切りの月。
レミは4月から観るたびに驚くぐらい感情と言葉があふれ出ていたのに、いまだメモ書きにとどまってしまっている。
ピグマリオンでは、練られた台詞、脚本の素敵さを堪能しつつ、別枠で今年の1作としてあげたいくらい心に残った作品に。

12月・7
花組 New Wave!(バウホール)/宝塚(5)
☆華麗なるミュージカル(新国立劇場中ホール)/コンサート
テニスの王子様2nd 青学VS四天宝寺/ミュージカル

3回遠征でトータル5回観劇予定の燃費の悪さにばかだ!わたしはばかだ!と思っていたけれど、ふたを開けたら日程に関して思い残すことなどなにもなかった。10年後も舞台を愛する人間でいられるとすれば、きっとこの10日間を振り返って懐かしく得がたいものと思うはず。
観劇締めは久々のテニミュで、これももうひたすらに、息が詰まるほど楽しかった。


<舞台美術が好みだったもの>
音のいない世界で
春琴
二都物語
愛と革命の詩
ヴォイツェク
ロコへのバラード再演
イーハトーボの劇列車
ピグマリオン

飴色の床板、みたいなのがたぶんものすごく好み。あるいはおもちゃめいているもの。

<台詞がしんしんと迫ったもの>
組曲虐殺
Theatre des Annales vol.2『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行“──およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない”という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』
アジア温泉

二都物語
10MILLION MILES
プルーフ
イーハトーボの劇列車
ピグマリオン
テニミュ(歌詞)

「後に続くものを信じて走れ」「絶望するにはいい人が多すぎる」
「情熱的に生きたいのさ」「私は私の仕事を」
と並列で
「君に誓おういつでも精一杯 そう精一杯だから みんなのエールで明日への活力わいてくるんや」「相手には負けても自分には負けないそんなやつらの勝負だ」
という歌詞の力を信じている。

<照明がうつくしかったもの>
スリル・ミー
二都物語
ヴォイツェク
ロコへのバラード再演
Mr.Swing!
テニミュ

もしかしたらどんな劇場でも2階前方をすみかとすべきではないかと思うくらい、舞台上におちる照明を観るのが好き。

1月クリエコレクション2月花組大劇場3月ダディ・ロング・レッグスという心づもりでいきつつ、何が起きるかわからないわくわくも携えて、2014年も楽しみたいです!