TROIS

観劇後に気合があったときだけ書きます

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

演劇『1984』

『BADDY』での「怒り」は生きることと分かち難く結びついていた。それは人間が個人として生きるための表現のひとつでもあったと思うけれど、1984の世界に登場する大きな怒りは、他者から強引に引き出され、同時に制御されるものだ。そこに生きる人たちを「非…

グッディは天国/地獄の炎のなかでピースフルプラネットの夢をみるか

ショー・テント・タカラヅカ『BADDYー悪党(ヤツ)は月からやって来るー』のグッディに偏った記録 (マージナルとバルバラ異界を読んで、フェミとSF、ディストピアものの親和性って高いんだなといまさらながらに思い知ったこの頃だけれど、舞台化する上でのS…

『誠の群像』にみる「誠」とミソジニー

ある実在した時代や人物を登場させるフィクションをいま新たに生み出す際、その時代の価値観が現在のそれと著しく乖離していることがある。しかし乖離している、という事実だけでそのフィクションを根本から否定すること、描かれている内容を見たままに受け…