TROIS

観劇後に気合があったときだけ書きます

ストレートプレイ

『骨と十字架』

ほねじゅう観劇にっき 真理を追い求めるひとのひたむきな探究心、譲れないものを抱えた人間同士の感情のぶつかり合い(ときどき一方通行)に見果てぬ夢をみた作品でした。ロマンチックが螺旋を描いて激突の末、大爆発です(私の中で)。 彼らのような学問の…

宝塚BOYS

2010年バージョンをDVDで観てグッと心を掴まれた時はまだ宝塚をなにもしらず、2013年観劇時にようやくその夢の入り口に立っていた私も、あれから5年経って、彼らが夢を見たものにどっぷり浸かっています。 いま目の前にあるものに打ち込むことが人生のすべて…

演劇『1984』

『BADDY』での「怒り」は生きることと分かち難く結びついていた。それは人間が個人として生きるための表現のひとつでもあったと思うけれど、1984の世界に登場する大きな怒りは、他者から強引に引き出され、同時に制御されるものだ。そこに生きる人たちを「非…

風姿花伝プロデュースVol.4「THE BEAUTY QUEEN OF LEENANE」

母と娘の話と聞くと、怖いもの見たさでのこのこ足を運んでは大怪我を負って帰ってくることが多いです。ある意味肝試しで、でも出てくるおばけは見知った人や、自分の顔をしている。今回も例に漏れず、満身創痍で目白までとぼとぼ歩きました。胸に残ったのは…

陥没

同演出家作品を観劇するのはキネマと恋人に続き2作目。前回がとても幸せな観劇体験だったので、今回も、とわくわくしながら臨んだのですが、観劇後の感想としては今まで見た舞台作品内で堂々のワースト1ランクイン!でした。お芝居をおもしろく感じるポイン…

2/13『マーキュリー・ファー』

サウンドオブミュージック、エーデルワイス、薔薇と核兵器に乾杯、ナパーム弾、子どもエルビス、花火、ベトナム戦争、パタフライの色、パーティの意味 「どこに在るんだ/もっとやさしくてあったかい星」どこかの時代の荒涼したどこかの街。バタフライと呼ば…

2013年の観劇記録

本年もよろしくお願いいたします。 三が日から昨年を振り返りつつ、まじめに付けたら思っていたより多くてひっそりと冷や汗をかいています。 観劇関連では宝塚と歌舞伎にお招きいただけて、新たな世界に出会いました。 観た舞台の題名書き出してゆくだけで劇…

7〜8月観劇その1

とてもいまさらながらに。 インプット>>>アウトプットになっております……。 あとでひっそりつけ足す予定 ○ベルサイユのばら フェルゼン編 7/9(火) ちがうよ!って教えてもらってたのにやっぱり池田先生画のフェルゼン肖像画がバーンと階段上に据えられ…

7/23、29 宝塚BOYS

「あなたの夢が、いつまでも消えませんように」 前回のDVDを東山さんファンの友人に借りて見たのをきっかけに、結局自分で購入して繰り返しリピートし、見るたびに、その時々の自分の心情、状況でいちばん好きな役が変わってくるほど、役者さん個人だけでな…

5〜6月観劇その1

花組BASARA千穐楽おめでとうございました! 花組オーシャンズ11で力尽きたと思いきや、しっかり色々観ておりました。 6月後半怒涛の連日観劇を終えて、しばしの休息期間です。 ブッダ 5/8ソワレ あの分量の原作を2時間弱にまとめるのはやはりむずかしいのか…

2013年に入ってから観たもの 

ウィトくんのおかげかせいか、現在言葉にとどめておきたい週間です。 語り得ないものが語る、場合もあるので全部が全部言葉に押し込めるべきではないと思いつつ。 1/26(土)『組曲虐殺』 今年初の遠征はこれでした。昨年末に観た時とはまたいろいろ変わって…

4/9『おのれナポレオン』

「われわれにんげんは、夢と同じもので織り成されている。儚い一生の仕上げをするのは、眠りなのだ」 以前WOWOW生中継で『12人の優しい日本人』を観てから、いつかは三谷作品が生で観たいと思っていたので、念願かなって今回『おのれナポレオン』観劇できて…

Theatre des Annales vol.2『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行“──およそ語り得 るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない”という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語 り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』

ウィトくんが久しぶりに食べた豆のスープの目がまわる程のおいしさや、疑い得ない愛を語り得ないように、明晰に語り得ないならば沈黙するべきなのかもしれないと思いつつも、見ていなければ語る機会を永遠に逸してしまう生のものをどうしてもすこしでもとど…

音のいない世界で 1/5ソワレ

観劇はじめはこちらの演目でした。 皆さまにとってもすてきな作品に出会える1年でありますよう。観たいなと思ったきっかけは2013年は新国立劇場の演目をもっと気にしたいと思っていたのと、ジェーン・エアで気になる方になった松たか子さん、バレエに造詣の…

2012年を振り返って(観劇記録)

アルターとエリザとスリルミーが全部2012年だなんて信じられないけれど来年はきっとこのようなことはないと信じている(観劇数は去年の約2倍でした…)。 皆様よいお年をお迎えください。 〇2012年観劇演目まとめ1月 2月(25) ・ボニー&クライド(青山劇場…

最近の観劇等

ぐんまちゃん家で観光特使の方と握手をするために半休をとりました。 BWML2012CDの熱心党シモンと胸が痛むよばかりリピートしています。夜のボートはあまりきけません。 マグダライブは特典映像DISC大稼働中です。 年末のクリエコンは29マチソワです。 そう…

コーパス・クリスティ 聖骸  9/9、9/11

観劇ブロック:D、E 別に円形劇場じゃなくとも、舞台の上に立つだけでもうなにもかもむき出しになってしまうのと同じことだと思うのに、360度からなめるように観られてしまうだなんて、いったいどれだけ心細い気持ちになるだろう。 先日行ったマクベスのラフ…

新国立劇場中劇場『サロメ』6/3

演目そのものへの興味と、ハムレットのホレーショー役でぐぐっと惹かれた成河さんのヨカナーンを目当てに観劇してきました。 Z席、2階3列目下手端から俯瞰するかたちでの観劇だったため、舞台中央、水牢への水路を挟んだ客席寄り塀前方がやや見欠けてしまい…

負傷者16人−SIXTEEN WOUNDED−  印象に残った場面追加

マフムードがハンスに突きたてられなかったナイフが胸に食い込んでいるような、しばらく尾を引いてしまうような作品だったようです。 追加で印象深かったシーンを少しでも覚えておくために以下に記しておきます。 ・ソーニャの娼婦という仕事について少し意…

負傷者16人−SIXTEEN WOUNDED− 5/20 千穐楽

年始くらいにふと我らがよしお先輩(敬愛の意をこめて)のお仕事情報を検索していた際にこの演目のタイトルと内容を知り、ちょうどアルター繋がりで(というには大ざっぱな括りではあるのですが)人種、宗教をテーマとした作品に興味を持ち始めていた頃だっ…