TROIS

観劇後に気合があったときだけ書きます

ALTAR BOYZ 2012 2/9

拍手お返事コメント欄でさせていただきました。ありがとうございます!




「神様の声を聴く準備はできてるかい?」


○2/10(金)現在 ALTAR BOYZ 観劇記録
1/28 昼 RED
1/29 昼 RED
1/29 夜 ORANGE
1/30 夜 RED
2/1 夜 RED
2/2 夜 RED
2/4 昼 RED
2/4 夜 GREEN
2/5 昼 RED
2/9 夜 RED


歌舞伎町の女王になりたいわけでもウィニングロードを駆け抜けたいわけでもないのに、あの道をひたすらに走るのも9日の夜が最後だったのだと思うと脇腹の差し込むような痛みなんて一瞬の事なんだから、ずっとずっとあの場所にボーイズらが留まってくれればいいのになあと思ってしまうのですけれど「このパーティーのはじまりを誰に告げようか?」というならば、そこには必ず終わりがつきものなわけで。
「ギデオンの」で少し溜めた後の「バイブール!」からダンダンダンダンと脚で打ち鳴らすリズムが鼓動と響き合うくらい大好きなので(不整脈)、あの振動が伝わる真っ黒な床や、ぎしぎし鳴る本来ならば休憩なしの2時間と少しの観劇に耐え得るものではない、マイナス要素に思えてしまうパイプイスさえも好きになってしまいます。新宿FACEのボーイズらがやっぱり好きなんです。おとつい息せき切ってあのエレベーターに駆け込んだら、おにいさんたちが2人一緒に乗ってきて8階のボタン押した後に、私が押した光る7階のボタンを見ながら「なあ新宿faceってなにやってるんだ?」「あああそこプロレスとかだろ」ってこれプロレス行くお客さんだと思われてるなあとちょっとおもしろかったのですが。正解はすてきなキャバクラみたいな場所です!とアブちゃんのように両足揃えてぴょんととびつつ何かを差し出したい。今回の「ヒーリングスポット」より背徳感増し増しのこちらの台詞を、フアンちゃんがあっけらかんと口にするのが個人的には好きでした。

OPのぼくらアルターボーイズはやっぱりもう理屈じゃなく特別だしリズムいっぱいも同じく、教会のきまりのアイドルっぽい振付のアブちゃんのかわゆさについてはもう何度もここでもふれていると思うのですが、それでもあのLIVEがはじまってから一番最初に殴られたような衝撃をうけるくらい、今魂の浄化コンサートに来ている!と強く思う瞬間は、私の場合はCallingを聴いている瞬間に訪れます。それこそ「何がこの日を他の日と変えたのか」 特に赤のボーイズたちは前の創世記(だけではないですが…)での悪ふざけっぷりがはんぱないですし、イントロが流れた瞬間もマシューを先導にあんなに奇妙なおかしい動きをしているというのに「窓から外を見れば」とワンフレーズ彼が歌っただけでぐっとあの曲に引き込まれてしまう。ご本家だと「Jesus called me …」ときたところを「on my cell phone」であれー?とがくっと落とす、そもそもに神様からの啓示が携帯電話でくるってそんなばかな、というおもしろおかしい歌詞とは知っていても、そのいちばんおかしいところともいえる「ああ受信の電波が弱い〜(中略)消えたーーーーーーーーーーーーーーー!」がもうどうにもこうにも心に響いてしまうのだからしかたないです。あのゴスペルっぽい曲調にやられている。
そして昨日は、綺麗な声が聴こえた、で泣き顔のアブちゃんがジーザスからの着信に不思議そうな顔をして、ボタン一つ押して耳元に携帯を当てた瞬間、おそらくそこから聴こえてきた「きれいな声」にぱっと笑顔になる瞬間を目にして、もう何回目かわからないですが胸をとすっと射抜かれました。こんなかわいい子ほかにいないと思ってしまった。

みんなだいじょうぶさは今回は割愛するとして(マシューが台詞を噛んでいたのを受けての「上出来!」が「かまずによくできました」になっていて、そう口にしながらひつじさんパペットの頭よしよしするアブちゃんがなんというかもう。いかにひつじさんパペットをかわいく扱えるかが勝負の曲だなと毎回毎回噛みしめながら観ています。ぼくらのなかまのなかに他人なんていない、でマークの白ひつじちゃんパペットがアブちゃんの黒ひつじちゃんにちゅってやるのも好きです)やっぱりいつもI believeについて言及をば。
昨日は「いつもぼくが感じてたのは、」のあとに「僕たちは」って口にしていて、うっかりなのかアドリブなのかどっちだろうと思っていたら、どうやら橙アブちゃんもそこをつけ加えていたそうなので、この段階で?と思いつつも台本加筆したというのが正解なのかしらと。より「家族ってことや」に繋がる流れがわかりやすくなりますよね。
そしてこれはアブちゃんひとりというか他の4人も含めなのですが、「時に間違いもするぼくらやけど」からのアブちゃんに近寄ってからの個々のボーイズらの彼に対する感情の表し方の違いがそれぞれの性格をよくあらわしていていいなあと。フアンちゃんは肩に力強く抱き寄せるし、アブちゃんはそこに悲しみと嬉しさがないまぜになってゆがんだ顔をさらにぎゅっと押し付ける。ルークは拳を差し出して、アブちゃんはその拳に拳で返しつつ反対側の手をそっと添える。マークはアブちゃんの片手を両手でそっと握って、アブちゃんはその両手を反対側の手で握って、マークの手に額を押し付けるように首を深く深く垂れる。そうやって心を寄り添わせている4人の後ろから「僕を見てくれ」と入ってくるマシューにいつもギリギリ「お前のせいで!」という念を送りながら観ているのですが、やっぱり彼の「I believe!」はすべてをさらっていってしまうので、だからこそやっぱりマシューが憎いんです。堂々巡りやわ!アブちゃんの肩に手をまわしつつ、指先でマークの額をちょんと突いて零れんばかりの笑みを浮かべるマシューはほんとうににくたらしくて魅力的な我らがリーダーだと思います。
珍しくアブちゃん以外に言及してしまいました。


土日は全4公演観劇予定です。