TROIS

観劇後に気合があったときだけ書きます

ロミオ&ジュリエット千穐楽

記事を書かない間に結局15日マチソワ、19日ソワレ、20日マチネと計4回観劇しておりました。
当日は全く実感がわかずに、時間が大分経ってから漸く自分の中での欠落感を感じるタイプの人間なのですが、今回はひたすらに色々なものを投げ打って(!)追ってきた作品であったせいか、本日千穐楽公演を観劇して、ただひたすらに感無量です。

役者と俳優、演出家と脚本、観客と舞台そのものの一期一会ってきっとあるものなのだと、本公演の観劇を通して強く認識しました。チケットを取った当初の目的であった役者さん方ももちろん、期待に違わずとても素敵だったのですが、数え上げたらトータル16回と予定を大きく上回る観劇回数の理由となった石井さんのマーキューシオ、周さんの「死」という役に出会えたことに、本当にどなたに捧げたらよいかわからないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。
この、千回愛してると言っても足りないくらいよ!と叫びたい気持ちはこれからどこへもってゆくべきなのか。暫くは他の舞台を観ずに思い出を反芻しながら粛々と過ごしたいと思いつつ、そういうわけにもいかなそうなので少なくとも記憶が新しいうちに感想をしたためられればと思っております。もうそろそろ書きあきてもいいくらいなのに、未だ尽きぬ石井マキュへの称賛であったり。15日ソワレも、これがCDになるならば!と思うほど胸を打つものではありましたが、前楽の素晴らしさったらなかったです。たとえばそれは、それまでなにをいうんだロミオ?ときょとんとした顔をしていたマーキューシオが「俺たちは誰にも支配されない、俺たちの王は俺たちだ」で本当に本当に今まで観た中でいちばんくらい嬉しそうに笑うので、胸が詰まって自然に涙が出そうになった、ということであったり。舞台の上で石井さんのマーキューシオは確かに生をまっとうしていた。

あまりにつらつらと書き出してしまったので、また明日以降まとめます。